この記事のポイント
算命学の命式計算の手順を解説。六十甲子の変換、日干から主星を導くロジック、大運の計算方法まで体系的にまとめています。
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算命学の命式は、生年月日を六十甲子に変換することで作られる。手順を知っておくと、鑑定書の読み方が格段に深まる。
この記事では、年柱・月柱・日柱の求め方から主星・従星の決定ロジック、大運の計算まで、算命学の計算式を順を追って解説する。
六十甲子とは
算命学の土台は「六十甲子(ろくじっかし)」という干支の体系だ。
十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60通りの記号が1サイクルを構成する。
十干: 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(10種)
十二支: 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(12種)
10と12の最小公倍数は60なので、甲子から始まって癸亥で終わる60の組み合わせができる。この60の表を「六十甲子表」と呼び、命式の計算の基礎となる。
| 番号 | 干支 | 番号 | 干支 | 番号 | 干支 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 甲子 | 21 | 甲申 | 41 | 甲辰 |
| 2 | 乙丑 | 22 | 乙酉 | 42 | 乙巳 |
| 3 | 丙寅 | 23 | 丙戌 | 43 | 丙午 |
| 4 | 丁卯 | 24 | 丁亥 | 44 | 丁未 |
| 5 | 戊辰 | 25 | 戊子 | 45 | 戊申 |
| 6 | 己巳 | 26 | 己丑 | 46 | 己酉 |
| 7 | 庚午 | 27 | 庚寅 | 47 | 庚戌 |
| 8 | 辛未 | 28 | 辛卯 | 48 | 辛亥 |
| 9 | 壬申 | 29 | 壬辰 | 49 | 壬子 |
| 10 | 癸酉 | 30 | 癸巳 | 50 | 癸丑 |
| 11 | 甲戌 | 31 | 甲午 | 51 | 甲寅 |
| 12 | 乙亥 | 32 | 乙未 | 52 | 乙卯 |
| 13 | 丙子 | 33 | 丙申 | 53 | 丙辰 |
| 14 | 丁丑 | 34 | 丁酉 | 54 | 丁巳 |
| 15 | 戊寅 | 35 | 戊戌 | 55 | 戊午 |
| 16 | 己卯 | 36 | 己亥 | 56 | 己未 |
| 17 | 庚辰 | 37 | 庚子 | 57 | 庚申 |
| 18 | 辛巳 | 38 | 辛丑 | 58 | 辛酉 |
| 19 | 壬午 | 39 | 壬寅 | 59 | 壬戌 |
| 20 | 癸未 | 40 | 癸卯 | 60 | 癸亥 |
年柱の計算
年柱は、生まれた年の干支をそのまま使う(ただし算命学の「年」は節分以降を基準とする場合が多い)。
1940年を起点(甲辰=1番から数え始める)として、経過年数を60で割った余りで対応する干支を特定する。
計算例:1990年生まれの場合 1990 − 1940 = 50 → 六十甲子の51番目 = 甲寅(いや、50番目=癸丑)
実際には早見表や計算ツールを使うのが確実だ。プログラム的に表現すると、西暦年から十干と十二支を別々に計算する方法もある。
- 十干の番号 = (西暦年 + 6) mod 10
- 十二支の番号 = (西暦年 + 8) mod 12
月柱の計算
月柱は生まれた月の干支を使うが、月の干支は「年の十干」によって変わる。
月柱の十二支は固定されている(寅月が1月に相当、卯月が2月に相当…と12ヶ月対応)。十干は年干によって変化する。
| 年干 | 1月(寅) | 2月(卯) | 3月(辰) | … |
|---|---|---|---|---|
| 甲・己年 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | … |
| 乙・庚年 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | … |
| 丙・辛年 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | … |
| 丁・壬年 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | … |
| 戊・癸年 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | … |
算命学では節入り日(二十四節気の節)を月の切り替わりとして使うため、同じ月でも節入り前後で月柱が変わることがある。
日柱の計算
日柱は最も重要な柱で、計算もやや複雑だ。
1940年1月1日を基準点(甲子=六十甲子1番)として、生年月日までの経過日数を計算し、60で割った余りで日柱の干支番号を特定する。
日柱番号 = (基準日からの経過日数) mod 60 + 1
閏年(うるうどし)を含む経過日数の計算が必要なため、手動計算は誤りが出やすい。算命学の鑑定では命式計算ツールや専用ソフトを使うのが一般的だ。
算命学の鑑定の内容と流れでも、命式の確認方法について触れている。
主星の計算:日干と他の干の関係から導く
命式が完成したら、次に「主星」を求める。
主星は「日干と、他の柱の天干との関係」から計算する。算命学では、この干同士の関係を「十干配置(じっかんはいち)」と呼び、相生・相剋・比和などの関係性で分類する。
日干が甲(きのえ)の場合を例に取ると:
- 他の干が乙(きのと)→ 甲から見て「正財」→ 禄存星
- 他の干が丙(ひのえ)→ 甲から見て「食神」→ 鳳閣星
- 他の干が庚(かのえ)→ 甲から見て「偏官」→ 車騎星
このように、日干を起点として各柱との関係を算出し、10種類の主星のどれに対応するかを決定する。
| 星の名前 | 日干との関係(概念) |
|---|---|
| 貫索星 | 比肩(自分と同じ十干の陽) |
| 石門星 | 劫財(自分と同じ十干の陰) |
| 鳳閣星 | 食神(自分が生む気) |
| 調舒星 | 傷官(自分が損なう気) |
| 禄存星 | 正財(自分が克する陰) |
| 司禄星 | 偏財(自分が克する陽) |
| 車騎星 | 七殺/偏官(自分を克する陽) |
| 牽牛星 | 正官(自分を克する陰) |
| 龍高星 | 偏印(自分を生む陽) |
| 玉堂星 | 印綬(自分を生む陰) |
各主星の性格と特徴は算命学の主星と性格で詳しく解説している。
大運の計算
大運(たいうん)は、10年ごとに変わる人生の流れを読む概念だ。
大運は月柱を起点に、順行・逆行どちらかで計算される。
- 陽年干で男性生まれ、陰年干で女性生まれ → 順行(将来の節入り日を数える)
- 陰年干で男性生まれ、陽年干で女性生まれ → 逆行(過去の節入り日を数える)
大運が始まる年齢は「生まれた日から次の(または前の)節入り日まで何日あるか ÷ 3」で計算する。例えばその日数が15日なら、5歳から大運が動き出す。
大運のサイクルが変わる時期を「転機」として意識することが、算命学の実践的な使い方の一つだ。
天中殺の計算
天中殺(てんちゅうさつ)は日柱の十二支を基準に決まり、12年・12ヶ月・12日のサイクルで巡ってくる。
日柱の十二支によって、以下の6種類の天中殺に分類される。
| 天中殺 | 日柱の十二支 |
|---|---|
| 子丑天中殺 | 甲午・乙未・壬子・癸丑など |
| 寅卯天中殺 | 甲申・乙酉・壬寅・癸卯など |
| 辰巳天中殺 | 甲戌・乙亥・壬辰・癸巳など |
| 午未天中殺 | 甲子・乙丑・壬午・癸未など |
| 申酉天中殺 | 甲寅・乙卯・壬申・癸酉など |
| 戌亥天中殺 | 甲辰・乙巳・壬戌・癸亥など |
天中殺については算命学とは何か全体解説でも触れている。
計算は専用ツールを使うのが現実的
年柱・月柱・日柱の計算、節入り日の処理、大運の起算年齢算出など、すべてを手動で正確に計算するのはかなりの労力がかかる。
鑑定士も多くの場合、専用の命式計算ソフトや信頼できる計算ツールを使って命式を出力し、読み解きに集中している。「しくみを理解する」ことと「自力で計算する」ことは別の話なので、まずは無料の算命学ツールを活用してみるのが現実的だ。
計算の背景にある思想・陰陽五行については陰陽五行の解説記事でまとめているので、あわせて読んでほしい。
よくある質問
Q. 算命学は生まれた時間も必要ですか?
A. 基本的には年・月・日の3柱で命式を作ります。出生時間は算命学では必須ではなく、四柱推命との大きな違いの一つです。
Q. 月柱の節入り日とはいつですか?
A. 二十四節気の「節(せつ)」にあたる日のことです。毎月5〜9日ごろに設定されており、年によって日付が変わります。命式計算ツールが自動で処理してくれます。
Q. 大運の順行・逆行は何で決まりますか?
A. 生まれた年の干(年干)の陰陽と性別の組み合わせで決まります。陽年干の男性と陰年干の女性は順行、陰年干の男性と陽年干の女性は逆行です。
Q. 命式が正確でないと鑑定は外れますか?
A. 日柱の計算に誤りがあると主星が変わってしまうため、命式の正確さは重要です。特に節入り日前後に生まれた方は月柱が変わる可能性があります。複数のツールで確認するか、信頼できる鑑定士に相談するのをおすすめします。
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